米国東海岸の歴史ある競馬場アケダクトが、132年の長い歴史を閉じることになった。ニューヨーク州クイーンズ地区に位置した同競馬場は、1894年の開場以来、北米競馬の重要な拠点として機能してきた。閉場に伴い、メインスタンドはカジノ施設に転用される予定とされており、競馬場としての役割を終える運びとなっている。

米国競馬の象徴的存在

アケダクトはニューヨーク大都市圏唯一の本格的な競馬場として、多くのファンに親しまれてきた。特にサラブレッド競馬の本場米国において、東海岸の競馬文化を支える重要な施設だった。同競馬場で行われるG2レースなどは、全米の注目を集める大型イベントであり、ここから巣立った有名馬も数多い。長年にわたり地域経済にも大きく貢献し、競馬関係者からは「第二の故郷」と慕われていたとみられる。時代の変化とともに経営環境が厳しくなっていたとされ、経営陣の苦渋の決断が今回の閉場に至ったものと考えられる。

カジノ施設への転換

閉場後の跡地活用について、メインスタンドはカジノ施設へ転用される構想が進んでいる。これはニューヨーク州における統合型リゾート開発の動きと連動しており、ギャンブル事業の多角化を図る事業者の戦略を反映している。競馬場施設をエンターテインメント施設に改変する事例は、北米では珍しくなく、競馬衰退の象徴とも言えるトレンドだ。競馬愛好家にとって、歴史的な競技の場が失われることは大きな喪失感を生むであろう。日本の競馬関係者も、本国での競馬文化維持の重要性をあらためて認識する材料となる事案である。

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