愛知県小牧市の大手機械メーカー子会社で、経理責任者を務めていた60代の男が約1億7800万円を着服した容疑で逮捕された。着服した資金は競馬の資金に充てられていた可能性があるという。

経理職の立場を悪用した大規模着服事件

子会社の経理責任者という立場にあった男は、その職権を利用して長期間にわたり資金を横領。金額の大きさから見ても、組織的な隠蔽や多重的な改ざんが伴っていた可能性が高い。経理部門に属していることで、帳簿や決算書類の操作も容易だったと考えられ、発覚までの間隙をついた巧妙な手口がうかがえる。大手機械メーカーのグループ企業における不正行為として、企業統治やコンプライアンス体制にも問題があったのではないかという指摘も出てくることが想定される。

競馬資金への充当が浮き彫りにした問題

着服金が競馬の資金に充てられていた可能性があるという点は、一般的な横領事件とは異なる様相を呈している。競馬への投資は資産の増減が大きく、継続的な資金が必要になる傾向にある。年配の従業員が自らの趣味に企業資金を流用するという行為は、認識の甘さとともに、資金管理の不備を象徴するケースとして今後の企業研修の題材にもなりうる。経理責任者クラスの人事配置や監視体制の強化が、多くの企業で改めて検討される契機となるかもしれない。

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